2006年09月11日

○○三昧(ざんまい)



蕨と川口の境、京浜東北線沿いにある小さな墓地に、蕨三学院さんが寄贈した弘法大師の像



ある人から、【さんまい】という言葉を聞いた。

どうも気になるので、調べてみた。

さんまい】とは、漢字で【三昧】と書く。
【三昧(さんまい)】はインドの言葉で、「サマーディ」を漢字に音訳した当て字である。

「サマーディ」とは、心を集中して専念することを意味しています。

今でもよく使う、釣り三昧、読書三昧、ゴルフ三昧の【ざんまい】です。

昔から日本では、仏道修行をするところを「三昧所(さんまいしょ)」と呼び、後に火葬したり埋葬したりするところを指すようにもなりました。さらに、墓地も「三昧所」、略して【さんまい】と呼ばれるようになったのです。


ここまで調べて、50年前の記憶が蘇りました。

私が、生まれたのは、和歌山県和歌山市朝日。
1950年のこと。
生まれた当時は、和歌山県海草郡安原村朝日であった。

4歳になった頃、今は亡き父親が初めて家を建てた。
小高い丘の斜面を、切り崩して建てた小さな家である。

自分の田舎といえば、必ず思い出す原風景の家。

家の前の細い道を登ってゆくと、鎮守の森になっている。その森は、鬱蒼とした雑木林になっていて、竹薮へと変化する。
そして、竹薮の外れに小さなお寺がある。

お寺の裏山が村の墓地であった。

幼い頃、その山で遊んでいる時に、人骨がごろごろしていたのを覚えている。(昭和30年の頃)

その墓地のことを、和歌山の方言で【さんまえ】と呼んでいました。



当時、その家に同居していた、大阪の船場生まれの父方の祖母が、「猫いらず」を服毒して自殺した。

前後の記憶は曖昧だが、警官が来たことなどを鮮明に記憶している。

その後は、父も母も祖母のことは語らず、今に至っても自殺の原因を知らない。

その祖母が、村人総出で、丸い棺おけに入れられて、そのさんまえに運んで行って、土葬された。


深くこれらのことが記憶に残り、今でも夢に出てくることがある原風景です。



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Posted by オリジン研究所  at 12:45Comments(0)暮らしと葬儀のあり方